ZX10R 買取

ZX10R 買取相場【ZX10Rの歴史】

ZX10R 買取相場【ZX10Rの歴史】

それでは、ZX10Rがどういったバイクなのか、もう一度振り返ってみましょう。

2004年、それまで活躍していた、ZX9Rを引き継ぐ形で最高峰スポーツモデルとしてデビュー。
・市販マシンとして初めてのパワーウェイトレシオ1s/ps以下(0.92)という、まさにレーサーの世界のバイク。
・ホイールベースが1385mmととてもクイックな操縦性を持つ
・バックトルクリミッター完備で、「シフトダウン時のリアのロック→姿勢の乱れ→狙ったラインが通れない」を減らす
・極太のバックボーンフレームがむき出しで、非常にマッスルな外観。
・倒立フォークにラジアルマウントのFキャリパー、4ピストン4パットで噛みつく様な効きを発揮。
・ラップタイム計測ストップウォッチ(ストップウォッチはあると何かと便利)
・通常状態の馬力が175馬力。高速走行時にラム圧が掛かると184馬力までパワーアップ。
・4スト250、400tクラスでも通用する、超軽量の車体は170s!(CBR250RがABS付きで165kg)
・特徴としては、一言でいうと「凶暴なバイク」です!


2006年、フルモデルチェンジし、全体バランスが図られ、初期型の様な凶暴さは薄れたが、
トータルバランスで扱いやすいマシンとなる。
・車重が170s→175s
・エンジン内部の見直しによりトルクフルな走りを見せる。
・フレーム、スイングアームの見直しにより、より旋回性を高めつつ、直進性も確保したバランスの良い車体。
・ラジアルポンプのマスターシリンダーに改良。
・ライトがプロジェクターに変更。
・マフラーが下だし1本から、センターアップ2本出しに変更。
・外観が一般的なスーパースポーツに代わり、このスタイルが好きな方に大人気となる。


2008年、更なるモデルチェンジが行われ、完全にレーサースタイルとなる。
・車重175s→179sと取り回しは若干重くなった。高速走行時の剛性アップ。
・エンジンの大幅改良により、馬力が188馬力(ラム圧加圧時200馬力!)となり、超高速走行時に合わせた作りとなる。
・マフラーがセンターアップから下出し1本に戻る。
・ホイールベースが1395mmから1415mmに延長。クイックな取り回しよりも、ハイスピードコーナーリング向け。
・このマシンでZX10Rの方向性がほぼ完成した形となり、今でも色あせない人気の車両。


2011年、完全リニューアルで登場。目的はワールドスーパーバイクで勝つためとシンプル。
・それまでの野太いフレームからツインチューブに代わりスタイリッシュな見た目に。
・車重は乾燥重量表示から装備重量に代わり、通常のオイル、ガソリンなどを入れた状態で、リッターSSは210s位が標準だが、
驚異の198sを達成(約10s軽い)。これにより、他のマシンに比べ、軽快で俊敏な動きをするマシンとなる。
・新設計エンジンにより、遂に200.1馬力(ラム圧加圧時209馬力!)と世界最速の市販モデルとなる。
・予測型トクションコントロールを装備。
・バーコードタイプのLEDタコメーターを採用。
・プロジェクターライトが廃止。
・カセットトランスミッションの採用。
・引き続きストップウォッチ装備、ハザードは無し。
・ウインカーはミラーと一体型に変更。
・エンジンが更に高回転型に変わり、最大出力発生は13000回転に(初期型は11700回転)。
・中低速のトルクを薄め、アクセルを開けやすくし、高回転までストレートに伸びるトルク特性に変更。

2012年、車体のカウルサイドロゴがNinjaからZX10Rに変更。

2013年、マイナーチェンジにより、電子制御式ステアリングダンパーを採用。
・ワールドスーパーバイク(WSBK)でトム・サイクスがチャンピオンを獲得!
彼のヘルメットには感じでお経みたいな文字が沢山ペイントされています。

2015年、ワールドスーパーバイク(WSBK)でジョニー・レイがチャンピオン獲得!
長年ホンダで走って来て、川崎に移籍後初年度にチャンピオン獲得の偉業を達成。
それまでヘルメットのスポンサーカラーがレッドブルだったのが、カワサキに移籍しモンスターに変更。

2016年、翌年から施行されるユーロ排ガス規制に対応したモデルを発売。
・カウル先端のデザインが小変更。
・フロントサスペンションがショーワのバランスフリーフォークにアップグレードされる。
見た目はレッドアルマイトの筒がフォーク先端横に配置(伝えにくい。見たら分かります!)。